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慢性痛専門整体 爽快館

脊柱管狭窄症の手術を断られる

ある患者さんが、脊柱管狭窄症の治療で有名な病院で手術をしてもらおうと予約を取り受診されました。

その方が手術を受けようと思ったきっかけは、TVで脊柱管狭窄症の特集が放送されていたからだそうです。

その番組の中で、手術を受けた患者さんが術後の経過が良いことから自分も手術をすれば症状が良くなるのではないかと思いその病院を訪ねました。

しかし、診察を受けた結果、手術は断られてしまいました。

その理由は、年齢的なこともあるようですが、あまりはっきりとした説明はなかったそうです。

「まぁ、このままうまく病気と付き合っていきなさい」ということらしいです。

その後はどうなったかと言いますと、常時コルセットをはめて生活をしていますが症状も落ち着いていて問題は無いようです。

私はこの話を聞いてなんだか変な感じがしました。

脊柱管狭窄症というのは、脊髄神経が通っている管(脊椎)が狭まっていくことで、骨が神経を刺激し不快な症状を呈するとされています。

それを、脊柱管狭窄症と診断しているにもかかわらず、無治療と言うのはおかしいのではないでしょうか。

骨の変形は年々進行していくわけですし、このまま放置していれば悪化することはあっても改善することは無いはずです。

しかも、大事な脊髄神経が刺激されるわけです。

早々に脊柱管を広げなければいけないのでは?? と思うのが普通ではないでしょうか。


実は、脊柱管狭窄症というのは定義と現実との間にあいまいなところがあって、椎間板ヘルニアなど他の背骨に関する病気と同じような矛盾点がいくつかあります。

骨の変形は一日単位で進むわけではないのに症状には波がある。
前屈をすれば楽になる理由も生理学では説明ができない。
そもそも脊椎に問題があると診断しているのに様子を見るだけなのは何故?
脊柱管は狭いままだが症状がすっかり改善することがある。


脊柱管狭窄症には、このように多くの矛盾があります。

医師も手術に確信が持てない。

だからこそ、即手術というわけにはいかないということなのでしょう。



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