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慢性痛専門整体 爽快館

ヒアルロン酸あれこれ

巷では、ヒアルロン酸を売りにした健康食品が流行っているようですね。
(ヒアルロン酸は関節成分の一種です)

芸能人を起用したCMが功を奏し、膝のことを気にしている人なら一度は試してみようと思われるのではないでしょうか。

患者さんからもたまに質問されます。

「あれってどうなの?」って。

私はこのような問いに対しては、

「効くと思っている人には効くと思いますよ。」と、答えています。

ある整形外科の先生のブログを読んでいたら、これらの商品に対してとても苦々しい印象を持っておられるようでした。

医学的には効果が実証されているわけでもないのに、ということらしいですが。

まぁ、確かに口からヒアルロン酸を入れたからといって、その成分が膝にそのまま届くなんてことはあり得ませんからね。

でも、CMではいかにもそのような印象を持たせているところが製作者側のうまさといったところでしょうか。

もしかして、あなたも口から入れたヒアルロン酸がそのまま膝に届くと思っていませんか?

もし、そのように思ってしまっていたのなら、以下の場合を例に考え直してみてはいかがでしょうか。

あなたは、筋肉をつけたいと思っていたとします。

筋肉をつけるためには、何をしたらいいと思いますか?

筋肉はタンパク質からできているので、そのタンパク質である肉をたらふく食べればいい。

実は、この考え方は先のヒアルロン酸の件が正しいとした場合、このような考え方になります。

では、筋肉をつけるために肉をたらふく食べて、筋肉質な体になるのでしょうか?

よ~く考えてみて下さい。


なりませんよね。

肉をたらふく食べても筋肉ムキムキにはなりません。

筋肉をつけるためには、筋肉をつけるための刺激、つまりトレーニングが必要ということになります。

口から入れたタンパク質がそのまま利用されるなんてことはなく、必ず、消化分解の過程を経て人体に取り込まれます。

ですから、口からヒアルロン酸を入れても、そのヒアルロン酸が膝に届くなんてことはあり得ないんです。

では、整形外科で行われている直接注射でヒアルロン酸を注入するのはどうなのでしょうか。

これは、私の見解ですが、ヒアルロン酸そのものは消炎鎮痛成分ではありせんので、痛みを除去させる役割は無いと思っています。

しかし、これらの行為には人間特有の心理的な作用が働きますので、

「注射を打ってもらったら良くなった。」

と、感想をもたれる患者さんがいても何ら不思議なことではないことになります。(これは、別の言葉でプラセボとも言いますね)

結局のところ、ヒアルロン酸そのものは関節を構成している成分ですが、痛みを緩和させる成分ではないということです。

じゃあ、何のために健康食品として販売しているの?って思いませんか?

それは、企業に利益をもたらすためなんですよ。

要するに儲かるからです。



健康食品のみで関節が良くなればどんなに楽なことか。

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