子供のアトピー性皮膚炎は食べ物で治る
乾燥肌傾向だったものが、次第に炎症性の肌へと変化していきました。肌の水分は失われ、背中全体は粉が吹いたような状態に。シャツを脱げば、剥がれた皮がたくさん付いていました。
皮膚に炎症が生じることで痒みを伴い、掻くことによってどうしても傷が増えてしまいます。
そして、傷口が酷くならないようになるべく掻かないよう注意をしても掻きたいものを止めることは出来ません。
ですから、掻く必要の無い状態へと導くことが、本当の意味で掻かなくて済ませる正しい処置であるとして根本治癒を目指しました。
アトピー性皮膚炎の原因は、ハウスダスト、食物アレルギー、化学物質、遺伝等などが言われていますが、現代医療では未だ特定されておりません。
しかし、私はアトピー性皮膚炎は生活習慣病の一つであると捉えています。
アトピー性皮膚炎が無かった時代の生活習慣を再現することが、治療であり予防になるのではないでしょうか。
そこで、一番体に影響するであろうと考えられる食べ物を変えました。
すると、3ヵ月を経過したころには湿疹は出なくなり、傷も自然治癒しました。こうした状態になれば掻く必要もなくなりますので、子供を注意する必要もなくなります。ステロイドに頼らなかったことも早期改善への後押しになったのかもしれません。
今の世の中には多くの情報が飛び交い頭を混乱させるばかりです。
ステロイド療法一辺倒の医療に不信感を抱く人も少なくありません。皮膚科にかかれば、薬が出されるだけで後は何もない。
薬で症状が収まっているうちはいいですが、薬が効かなくなったらどうするのでしょうか?強い薬を使うの?では、その強い薬が効かなくなったら?・・・。こんな状態になって不安にならない人はいないでしょう。
近年、ステロイドに替わって免疫抑制剤のプロトピックという薬が使われているようですが、これも根本的に治すものではなくあくまでも症状を強力に抑え込むだけです。
なぜ、現代医療には根本的に病気を治そうとする姿勢がほとんどないのでしょうか?
私は根本的に病気を治すことこそが医療の本筋だと思っているので、対症療法に終始する今の医療に疑問を持っています。
ですから、治りの悪い患者さんに対して、薬の塗り方が良くないとか、勝手にやめるから悪いだとか、治らないのを患者さんだけのせいにするのはいかがなものでしょうか。
薬の塗り方に統一基準はありますか? どの状態になったら薬をやめてもいいと指針は出ていますか?
少なくも私はそのような処置をしてもらったという話は聞いたことがありません。
ほとんどが、肌を見せて「はい、○日分のお薬を出しておきますね。」こんな処置で終わりです。
これで治ればラッキーなのことです。これで治らないから患者さんは悩んでいるのです。特に、アトピー性皮膚炎は見た目にも影響する病気ですから精神的にも堪えるのです。
当院では、こうした背景から対症療法ではない自然療法による根本治癒を目指していますが、これは通常医療のように先生に任せておけばそれで済むというものではありません。
患者さん自身の努力が必要ですし、何よりもそれに取り組む本気度が大変重要なポイントになります。
ですから、誰にでも勧められるものではありません。
しかし、自然治癒力で治すと本気で取り組まれる方にはきっと良い結果が出ると私は信じています。
あなたの病気を癒すのはあなた自身の治癒力です。