ウォーキングは水中より地上で行おう

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プールウォーキングをしたことありますか?

世間ではプールウォーキングを盛んに勧められていますがあなたは経験ありますか?

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実はプールウォーキングはやり方を間違うと効果が無いばかりか、かえって体を弱らせてしまう要素がある運動なんです。

あなたは知っていましたか?

この話を私が患者さんにするといつも驚かれます。

プールウォーキングは体に良いと世間では信じられているのでにわかに信じ難いかもしれませんね。

もちろん、私も適当に言っているのではありません。

ちゃんと根拠があって患者さんに伝えています。

その根拠とは、プールの中では浮力がかかるので本来働かなければいけない筋肉がサボってしまうことです。

その筋肉は抗重力筋といって、私たちが快適に生活するために必要な筋肉のことを指します。

地球には重力があるので筋力が無ければ寝たきりになります。

それを逆らうだけの筋力があるから生活できるのですが、日頃私たちはそれを意識することなく生活しています。

それは筋肉に十分な力があるから重力をそれほど意識することなく生活できるのです。

しかし、年齢と共に体の重さを感じたり、立ち上がる際には手をつかないと立てなくなる人もいることでしょう。

それは、まさに抗重力筋の衰えが始まっているということなのです。

ですから、プールの中だと体が楽だと感じると思うのですが、それは浮力のおかげです。

でも、その楽な状態が続くと抗重力筋をサボらせることになります。

人によっては、プールの中で歩いているからいいのでは?と思うかもしれませんが、浮力がある状態では抗重力筋は鍛えられません。

むしろ、衰え傾向が進んでいきます。

その究極な状態が無重力状態です。

宇宙飛行士も半年以上宇宙空間で生活すると、地球に帰還した時には筋力がごっそり落ちています。

だから、人に抱えてもらわないとまともに歩くことが出来ません。

それくらい重力の存在というのは私たちの筋力を維持するためには欠かせない存在なのです。

私がプールウォーキングを勧めない理由はここにあります。

もちろん、そうしたデメリットをしっかり説明してもらったうえで行っているならいいと思います。

しかし、ほとんどの人はただ勧められてしているだけだと思います。

デメリットを知らされないまま。

これって、ある意味怖い話ですね。

良かれと思ってやっていることが逆の効果を出しているのですから。

ですから、ウォーキングをするなら水中より地上で行いましょうね。

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プールでは泳ぎましょう!