薬では治すことが出来なかったフケと痒み
『江南市 60代女性 佐藤様(仮名)』
佐藤さんは、当院に来院される10ヶ月ほど前より大量のフケに悩まされるようになりました。 そして、フケに合わせて痒みも伴い、掻くことでさらにフケが出てくるという悪循環へと移行していきました。 始めのうちは塗り薬がよく効いていましたが、次第に効かなくなってきたそうです。 初診時には、フケと痒みのメカニズム、薬の副作用について説明し施術にうつりました。
施術中には、「あの薬はすごいのよ 良く効くんだから」っておっしゃっていたので、私はどうして始めはよく効いていたのに、次第に効かなくなってきたのかその大事なポイントを具体的な例を挙げて何度も説明しました。
私は、話の内容からしてステロイドが塗り薬に使用されているだろうと思いましたので、後日、その薬を調べたところ案の定その塗り薬にはステロイドが入っていました。佐藤さんはそのお薬をドラッグストアで購入されたそうですが、念のためにそこの薬剤師さんに安全性を相談した上での購入でした。その時、薬剤師さんは「この薬は軽いから、ずーっと使っていても大丈夫ですよ。」と、説明したそうです。患者さんは素人ですから、薬剤師さんにそう言われれば安心して使用します。安心して長い間使用してきた結果が、今回の症状を複雑化してしまったのです。
左は炎症が出ていた時の画像です。
佐藤さんによく話を聞いてみると、症状自体はかなり前からあったそうで、その時は薬をちょちょっと塗れば治っていたので副作用のことは考えもしなかったとのことでした。これは、佐藤さんにかぎった事ではありません。医師や薬剤師が処方すればほとんどの方が信用しますし、しかも薬を使用して見た目の症状が消失すれば治ったと考えてしまいます。
程度が軽いうちはまだいいのですが、薬で対応しきれなくなってきた時が問題です。 この時、患者さんが本当の問題に「気づくかどうか」で、今後の展開に大きく影響していきます。 佐藤さんは、その問題に「気づいてくれました。」
そして、薬を止める覚悟をして体質改善に取り組みました。
皮膚に関する症状は内臓機能が深く関与していますので、食事療法にも取り組んで頂きました。
二枚目以降の画像は炎症が改善された時の様子です。
その後も、反応はしばらく続きましたが次第に落ち着き顔の炎症もおさまりました。