患者さんは大混乱
以前、NHKで椎間板ヘルニアは痛みの犯人ではないという番組内容で放送されましたが覚えていらっしゃいますか?
私はこの番組を見て、きっとこれに相反する番組が出てくると思っていましたところ、やっぱり出てきました。
10チャンネル(テレビ東京)で放送されていたのですが、痛みを取り除く手段として経皮的髄核摘出術という手術を紹介していました。
この両方の番組を見ていた一般の人はきっと混乱してしまうに違いありません。
「果たしてどちらが正しいのだろうか」
「手術はした方がいいのか?しないほうがいいのか?」と。
しかし、私はこの番組を見ても手術を肯定する気にはなれませんでした。
理由は、この番組に出演していた医師が言っていた言葉に、
「手術で痛みが取れないことがありますが、理由は、椎間板の内圧に変化が無いため」
という言葉がありましたが、私はこれを聞いて疑問に感じたからです。
髄核を取り除いたにもかかわらず内圧が高いままなんて物理的に考えてもおかしいのでは?
例えは悪いですが、みかんの中身だけを食べたとします。
外側からみかんを押して、中身が詰まっていた時のようになるでしょうか?
容易につぶれることが想像できると思います。
ヘルニアの中心にある髄核を取り除いたのだから、神経を圧迫するほどの圧力は生じないと思うのです。
私は、この医師の説明には無理があると思いました。
それに、手術は最終手段であると二人の医師は言っていましたが、それは正しいようで実はおかしいことなんです。
手術の前に行われたものに、ブロック注射とリハビリがありました。
ブロック注射は痛みをマヒさせるもので、治すためのものではありません。
(現に手術を受けた患者さんはこれを受けていました)
痛みを治すために、別の痛い思いをしてまで受けるようなものではないと私は思います。
薬の効果が切れれば同じことなのに、それを勧める根拠は何でしょうか?
そして、リハビリは何のために行うのでしょうか?
痛みの原因は「ヘルニアによる神経圧迫」となっているはずです。
リハビリをして神経圧迫が解除されるのでしょうか?
リハビリをしているその間にもヘルニアは神経を圧迫し続けているのですよ。
私はリハビリを必要とする医学的な根拠を聞きたい。
それに、SLRテストが陽性だからヘルニアが痛みの原因であると言っていましたが、大腿部に筋痛症がある患者さんは誰でも陽性反応は出ます。
SLRテスト陽性=ヘルニア という発想はあまりにも単純すぎます。(私もそのように習っていたので信じていましたが・・・。)
椎間板ヘルニアの常識には矛盾が満ち溢れています。
手術を肯定する根拠の最大の理由は、「手術で良くなる人がいるから」に尽きます。
ぶっちゃけてしまうと、「よく分からないけど治ることがある」が手術に踏み込むことができる大きな理由なんです。
こうした博打的要素のある手術ですが、患者さんはそんな事情があるとは知る由もなく手術に託します。
私は、手術への期待度として医療側と患者側とですごく温度差を感じます。
そもそも、手術というものはやってみなければ分からないが、やって治る人がいるからという理由で勧めるのはおまじないで治しましょうと勧めるのと変わりません。
手術は医学なんですから、やはりそこには医学的な根拠が必要であると考えるのは私だけではないはずです。
そして、最近になって出てきた「ヘルニアは痛みの原因ではない」とする新しい概念。
医師によっても、ヘルニアに対する概念がまるで正反対。
プロの立場である人たちがこうなんだから、患者さんに手術の是非を判断させるのは酷なことと言えます。
あなたはこんな状況の中で安心して手術を任せられますか?
私には無理です。
あなたならどうする?
私はこの番組を見て、きっとこれに相反する番組が出てくると思っていましたところ、やっぱり出てきました。
10チャンネル(テレビ東京)で放送されていたのですが、痛みを取り除く手段として経皮的髄核摘出術という手術を紹介していました。
この両方の番組を見ていた一般の人はきっと混乱してしまうに違いありません。
「果たしてどちらが正しいのだろうか」
「手術はした方がいいのか?しないほうがいいのか?」と。
しかし、私はこの番組を見ても手術を肯定する気にはなれませんでした。
理由は、この番組に出演していた医師が言っていた言葉に、
「手術で痛みが取れないことがありますが、理由は、椎間板の内圧に変化が無いため」
という言葉がありましたが、私はこれを聞いて疑問に感じたからです。
髄核を取り除いたにもかかわらず内圧が高いままなんて物理的に考えてもおかしいのでは?
例えは悪いですが、みかんの中身だけを食べたとします。
外側からみかんを押して、中身が詰まっていた時のようになるでしょうか?
容易につぶれることが想像できると思います。
ヘルニアの中心にある髄核を取り除いたのだから、神経を圧迫するほどの圧力は生じないと思うのです。
私は、この医師の説明には無理があると思いました。
それに、手術は最終手段であると二人の医師は言っていましたが、それは正しいようで実はおかしいことなんです。
手術の前に行われたものに、ブロック注射とリハビリがありました。
ブロック注射は痛みをマヒさせるもので、治すためのものではありません。
(現に手術を受けた患者さんはこれを受けていました)
痛みを治すために、別の痛い思いをしてまで受けるようなものではないと私は思います。
薬の効果が切れれば同じことなのに、それを勧める根拠は何でしょうか?
そして、リハビリは何のために行うのでしょうか?
痛みの原因は「ヘルニアによる神経圧迫」となっているはずです。
リハビリをして神経圧迫が解除されるのでしょうか?
リハビリをしているその間にもヘルニアは神経を圧迫し続けているのですよ。
私はリハビリを必要とする医学的な根拠を聞きたい。
それに、SLRテストが陽性だからヘルニアが痛みの原因であると言っていましたが、大腿部に筋痛症がある患者さんは誰でも陽性反応は出ます。
SLRテスト陽性=ヘルニア という発想はあまりにも単純すぎます。(私もそのように習っていたので信じていましたが・・・。)
椎間板ヘルニアの常識には矛盾が満ち溢れています。
手術を肯定する根拠の最大の理由は、「手術で良くなる人がいるから」に尽きます。
ぶっちゃけてしまうと、「よく分からないけど治ることがある」が手術に踏み込むことができる大きな理由なんです。
こうした博打的要素のある手術ですが、患者さんはそんな事情があるとは知る由もなく手術に託します。
私は、手術への期待度として医療側と患者側とですごく温度差を感じます。
そもそも、手術というものはやってみなければ分からないが、やって治る人がいるからという理由で勧めるのはおまじないで治しましょうと勧めるのと変わりません。
手術は医学なんですから、やはりそこには医学的な根拠が必要であると考えるのは私だけではないはずです。
そして、最近になって出てきた「ヘルニアは痛みの原因ではない」とする新しい概念。
医師によっても、ヘルニアに対する概念がまるで正反対。
プロの立場である人たちがこうなんだから、患者さんに手術の是非を判断させるのは酷なことと言えます。
あなたはこんな状況の中で安心して手術を任せられますか?
私には無理です。
あなたならどうする?
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