そもそもリハビリって何のため?
■電気とマッサージだけのリハビリでは治りません【愛知県江南市の慢性痛専門整体院‐爽快館】
リハビリとは、機能訓練などによって低下した機能を取り戻そうとするのが一般的な内容です。
しかし、このリハビリという言葉と実際に行われているリハビリの内容に乖離が見られる事が多々あります。
これは、どういうことかといいますと患者さん(特に高齢者)の認識の中にリハビリ=マッサージという図式が出来上がっているようなのです。
リハビリって、本来は機能訓練の役割を果たすものなので、大変、つらい、きついといった要素があるはずなのに「気持ちいい」だけで終わっているのです。
実際、個人の整形外科では「リハビリ=マッサージ」となっている施設が多いです。
これでは、患者さんが「リハビリとはマッサージを受けること」だと思われても仕方がありません。
つまり、リハビリ施設がリハビリを提供する場としての機能を失い「慰安所化」しているのですから、たくさん通ったところで治る保証はないのです。
ですから、軽い症状はともかく、慢性化した症状に「慰安化したリハビリ」では到底歯が立ちません。
当院へ来院される患者さんからも「ちょこっとマッサージされただけで治るとは思えなかった。」という意見をいただきますし、中には電気治療だけで終わることもしばしば。
これについては、医療制度や経営の問題が絡んでいますから一概に「リハビリだけ」が悪いのではないですが、元々「治療」の要素が少ないので治らなくても仕方がないのです。
むしろ、治らない方が普通のような・・・。
これではいけませんけどね。
では、市民病院や大学病院など大きな病院ではどうかというと、基本的に入院患者さん向けであって外来患者さんをリハビリすることはありません。
本来のリハビリである機能訓練に重点をおいているので、慰安要素の多いマッサージを中心としたリハビリはしないのです。
ですから、患者さんが「大きい病院の方が安心」と思って受診したとしても、シップや痛み止めが出されるだけで治療らしい治療はほとんど受けられません。
希望とは裏腹な診療で終わってしまうのです。
では、慢性痛に悩まされている患者さんはどこに行かれるかというと、病院以外の施設も多いのではないでしょうか。
病院で正しい治療が行われているなら、鍼灸院、接骨院、整体院の存在意義は無くなっているはずです。
しかし、現状はその反対であるからこそ、街にはこうした施設が溢れています。
ただし、これらの施設で結果が出るのかといえば、それはまた別の話になりますが。
いずれにしても、既存の医療(リハビリ)で慢性痛を治すことは現実的に厳しいと言えます。
慢性痛は、痛みの原因、考え方、治療法、リハビリの在り方、保険制度の問題など、患者さんにとって不利な条件が山積みとなっております。
また、生活習慣の改善といった患者さん本人の取り組みも非常に重要なので、より一層難しさがあるのです。
慰安ではなくリハビリを受けよう
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