鎮痛薬に頼る人ほど痛みが悪化するわけとは?
■3ヵ月以上痛み止めを飲んでいるあなたへ【愛知県江南市の慢性痛専門整体院‐爽快館】
鎮痛薬は痛みを楽にしてくれる大変便利なお薬です。
しかし、鎮痛薬を使うことでかえって痛みを引き寄せているケースがあるのをご存知でしょうか?
「えっ?薬が痛みを引き寄せる?どういうこと?」
はい。それでは、その仕組みについてご説明していきますね。
その前に、鎮痛薬は「対症療法」であることを知っていますか?
※「対症療法」とは症状を抑えるのみで根本から治すものではありません。
例えば、風邪や高血圧、糖尿病などに使われる薬も痛みを抑える薬と同じ対症療法です。
ですから、高血圧の場合、一度薬を飲み始めると「一生飲みましょう。」と言われるのは、単に数値を抑えているだけで根本的に治しているわけではないからです。
その仕組みは鎮痛薬も同じ。
薬を使って痛みが楽(10⇒5)になっても、10の痛みが5に抑えられただけで、病気の本質は10のままです。
つまり、本来なら10の痛みを感じることで無理は出来ないのですが、5に抑えられたことで無理が出来る(いつものように動けてしまう)のです。
すると、どうでしょう。
痛みが軽減した状態で無理が出来るわけですから、その反動で場合によっては10の痛みが13や15になる可能性だってあるのです。
鎮痛薬に頼る人ほど、こうした傾向になりがちです。
(薬物乱用頭痛は典型的なパターンです)
当院に来院される重症患者さんの中にもこの状況に陥っている方がいらっしゃいます。
ですから、この状態から痛みを治していくには、まず薬に頼らないことから始めていかなければなりません。
しかし、元より薬に頼ってきた人が、そう簡単に薬から離れることが出来ないのも事実です。
こうした理由から、鎮痛薬に頼ることに慣れてしまった人は「改善というゴール」に自分の想いとは裏腹に遠ざかる結果になってしまうのです。
もちろん、この状況を招いたのは患者さんのせいではありません。
薬を処方する側である医療機関に責任があります。
なぜなら、薬の本質について注意喚起することはほとんどなく処方するだけで終わりだからです。
知識のない患者さんは、薬を飲んで痛みが楽になれば「治った」と勘違いしてしまうのも無理はありません。
本来なら「楽になっても治っているわけではないので無理しないでくださいね。」と一言説明を加えなければならないのに、ただ、薬を出すだけで終わり。
そして、薬が効かなくなればもっと強い薬が出されるだけ。
これでは、痛みが治らなくて当然と言えば当然な話。
つまり「痛みを治したい」という患者さんの求めに対して、その役割を果たすどころか場合によっては悪化を助長させているのです。
これが痛み治療の現状です。
もちろん、薬を処方することが悪いわけではありません。
同時に根本治療が行われるなら何ら問題は無いでしょう。
しかし、驚くべきことに医療機関では肝心な根本治療は行われていないのです。
本来なら、根本治療も行われるべきなのに「対症療法だけ」で終わりなんですね。
患者さん側からすれば「え~、そんなんでいいの?」となりますが、実際はそういうことになります。
だから、痛みに悩まされる患者さんが後を絶たないのです。(シップを貼り続けても薬を飲み続けても治らない)
『病院に行けば治してもらえる』
患者さんは、このような期待を抱いて病院を受診しますが、対症療法に終始する今の医療では期待外れに終わることが多いのです。
薬に頼らない新しい一歩を踏み出してみませんか?
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