親切心が仇となる股関節痛患者さんへの気遣いとは?
■股関節痛は座り続けることもNGです
『愛知県江南市の慢性痛専門整体院‐爽快館』
「私が持ってきてあげるから座っててね」
患者さんが友人とファミレスでおしゃべりをしていた時のこと。
話が弾み、時計を見ると二時間が経過していました。
「先生から座りっぱなしはいけないと言われていたのにもう二時間も経過してる」
「そうだドリンクでも取りに行くついでに脚を伸ばそう」
と、患者さんが立ち上がろうとした瞬間。
「足が痛いんだから無理しないで私が取ってきてあげる。」
友人は親切心からそうしてくれたのですが、本当にこれでよかったのでしょうか?
実は、この時は立った方がよかったのです。
股関節痛患者さんにとって座りっぱなしはNGです。
結局、その後は立つことも無くおしゃべりを続けていました。
それからさらに一時間が経過して、合計三時間座りっぱなしのままでした。
店を出ようとする頃には股関節が中々伸ばせずしっかり固まってしまった様子。
帰宅した後は痛い脚をさすりながら「あぁ、やってしまった。」と後悔。
もしかしたら、あなたも同じようなシチュエーションはありませんか?
話に花が咲いて、時間が経つのも忘れておしゃべりに夢中になり、気付いた時には後の祭りだったことを。
これは、健康な人からすれば座っている方が楽だから座り続けた方がいいと思われるのですが、実際はその逆でかえって辛くなるのです。
ここが痛みを抱えている人と健康な人とのギャップです。
健康な人は立っているより座っている方が楽だと思い、座ることを勧めますがある程度時間が経過すると立ち上がる時が大変なのです。
これは慢性痛を経験しないことには気付かないポイントです。
私は毎日、慢性痛患者さんと接しているので膨大なデータが頭に入っています。
なので、その患者さんのシチュエーションに応じて被るリスクはおおよそ見当が付きます。
それを見越してアドバイスすることもよくあります。
また、様々な時系列の患者さんの症状を診ているので、その患者さんが今の問題を放置していると今後どのようになっていくかもある程度想像できます。
患者さんにとっては、まだ未来のことなのでそこまで想像するのは難しいと思いますが、私は様々な患者さんから疑似体験をしているのでもっとはっきりした未来が見えます。
だから、私の指示には素直に耳を傾けてほしい。
まだ大丈夫と思わずに。
もちろん、これは脅しじゃないですよ。
愛のあるアドバイスです。
長時間座り続けるのはやめましょうね
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