血圧の薬よりも大切な事
高齢者に多い病気の一つである高血圧症。
この高血圧症の原因は「塩分の取りすぎ」であるという考え方が定着して随分となりました。
そして、その考え方をもとに減塩政策が打ち出され実際に実行している方も少なくないと思います。
では、高血圧症そのものはこれで安心といえるのでしょうか。
実は、高血圧症の原因は「塩分の取りすぎ」だけというわけではありません。
高血圧症の多くは本態性高血圧症という原因がはっきりしないものが大半です。
しかし、高血圧そのものを放置してはまずいということで病院では血圧を下げる薬が処方されます。
そして、薬を飲むことで血圧は安定し安心のように思えますが、実際はそうではないのです。
高血圧症のほとんどは、その原因には目を向けることなく、薬が処方されるだけの処置が目立っています。
高血圧症の患者さんで肥満の方がいたとしても、食事指導もそれほどされることはありません。
そういったことから、薬を飲めば大丈夫という根拠のない安心感に捉われがちとなります。
私たちの生活環境はわずか数十年でがらりと様相を変えました。
特に食生活については顕著な変化です。
糖分、油脂のとりすぎは血液を汚し、動脈硬化を促します。
運動量が減っていることもその状態に拍車をかけます。
高血圧は減塩をしていれば防ぎきれるものではなく、食生活全般を踏まえた上で生活習慣の修正が必要なのです。
薬だけに頼らない
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