骨の変形をどう解釈するか
「変形性股関節症」
変形性股関節症とは、その名の通り、股関節(骨、軟骨)が変形をしている場合にその病名が付けられます。
病名が付けられているということは、何らかの自覚症状を感じて病院へかかったということになります。
そこで、レントゲンで変形が見つかれば、
「痛みの原因はこの変形によるものです。」と、なるわけです。
すると、「変形があるから痛い」と安直に考えてしまいがちですが、では「変形があっても痛くない」ということはありえないのでしょうか。
実は、これは統計上の盲点で、病院へかかるのは全て症状がある患者さんです。
症状の無い人は病院へかかりません。
病院へかからないから、例え変形を持っていたとしても気が付かないということになり、それは変形が無いのと同じ扱いになるのです。
下は、変形性股関節症と診断された患者さんの画像です。
これを見れば、変形性股関節症と診断されることは間違いないと思いますが、この状態全てが悪いと言い切れるでしょうか。
実は、この股関節は変形を伴いながらも、股関節を安定させるために骨の屋根を造っているのです。
赤丸で示した場所がそうです。
もしかすると、この患者さんは先天性股関節脱臼があったのかもしれません。
少しでも、その脱臼部分を補うために骨盤側の骨が外側へ屋根を造っている様子が伺えるのではないでしょうか。
通常は、骨盤の骨はここまで伸びていることはありません。
長い年月をかけて、このように変化していったのだと考えられます。
今までのブログでも述べてきましたが、骨の変形というのは意味もなく起きているのではなく、条件がそろうことで起きているのです。
しかし、その変形をどう解釈するかで診断は全く違うものになってしまいます。
「これは、ひどい変形ですね。」or 「これは、安定感を増すための変形ですね。」
同じ画像を見ていてもどうとるかで解釈は全く違ったものになるのです。
股関節の変形と痛みには間接的な影響はありますが、直接的な影響はありません。
変形=痛み と思われがちですが実際は違います。
ですから、変形が無くても股関節周囲に痛みがあることはありますし、変形があっても痛みが無いのはなんら不思議なことではないのです。
見えるところに答えは無く、見えないところに答えがある。
変形性股関節症とは、その名の通り、股関節(骨、軟骨)が変形をしている場合にその病名が付けられます。
病名が付けられているということは、何らかの自覚症状を感じて病院へかかったということになります。
そこで、レントゲンで変形が見つかれば、
「痛みの原因はこの変形によるものです。」と、なるわけです。
すると、「変形があるから痛い」と安直に考えてしまいがちですが、では「変形があっても痛くない」ということはありえないのでしょうか。
実は、これは統計上の盲点で、病院へかかるのは全て症状がある患者さんです。
症状の無い人は病院へかかりません。
病院へかからないから、例え変形を持っていたとしても気が付かないということになり、それは変形が無いのと同じ扱いになるのです。
下は、変形性股関節症と診断された患者さんの画像です。
これを見れば、変形性股関節症と診断されることは間違いないと思いますが、この状態全てが悪いと言い切れるでしょうか。
実は、この股関節は変形を伴いながらも、股関節を安定させるために骨の屋根を造っているのです。
赤丸で示した場所がそうです。
もしかすると、この患者さんは先天性股関節脱臼があったのかもしれません。
少しでも、その脱臼部分を補うために骨盤側の骨が外側へ屋根を造っている様子が伺えるのではないでしょうか。
通常は、骨盤の骨はここまで伸びていることはありません。
長い年月をかけて、このように変化していったのだと考えられます。
今までのブログでも述べてきましたが、骨の変形というのは意味もなく起きているのではなく、条件がそろうことで起きているのです。
しかし、その変形をどう解釈するかで診断は全く違うものになってしまいます。
「これは、ひどい変形ですね。」or 「これは、安定感を増すための変形ですね。」
同じ画像を見ていてもどうとるかで解釈は全く違ったものになるのです。
股関節の変形と痛みには間接的な影響はありますが、直接的な影響はありません。
変形=痛み と思われがちですが実際は違います。
ですから、変形が無くても股関節周囲に痛みがあることはありますし、変形があっても痛みが無いのはなんら不思議なことではないのです。
見えるところに答えは無く、見えないところに答えがある。
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