地図があるから目的地に行ける
患者さんから、ある友人の股関節の症状についてこんな話をしてくれました。
現在、その友人は変形性股関節症の治療に整形外科へ通っていて、長いこと通っているのに症状は全然変わらないとのことです。
患者さんは、自分の経験を含めて根本的に治さなきゃだめよとアドバイスをしても、その友人は病院で治療を受けているのでそれで良しと思っている様子です。
治療方針を聞くと、痛みどめの薬をもらいリハビリでは低周波の電気を当てて数分間マッサージを受けているそうです。
そして、これらの治療で友人の症状は治るのか私に意見を求められました。
私はこの話を聞いて「残念ですけどその友人の症状は好転しないと思われます。」と答えました。
理由は、
*痛みどめの薬は根本治療にならない。
*電気治療で慢性痛が改善した例を見たことが無い。
*数分間マッサージしたぐらいでは筋肉の深いコリは取れないからです。
また、私は整形外科で行っているこれらの治療に疑問を抱いています。
整形外科では、股関節の痛みの原因は「骨と軟骨の変形にある」としているはずなのにどうして電気治療やマッサージをするのでしょうか。
私は、その根拠を知りたい。
というか教えてほしいです。
なぜ、骨や軟骨の変形を治す治療をしないのかと。
果たして、この問いに明確な根拠で答えてくれる医師はいるのだろうか・・・。
これは、私の考えですが、おそらく今までの習慣がそうだったからというのが理由ではないかと思います。
ですから、電気治療やマッサージをする根拠など考えたこともないというのが正解のような気がします。
すいません。昔の私がそうでした。
教わった知識や方法に何の疑いも持たずに患者さんのリハビリに携わってきました。
しかし、その結果、様々な疑問が生じてきてHPやブログで述べてきたことにつながるわけですが。
このような経緯もあって、未だに変わらない痛みの常識を何とかして変えたいという想いが人一倍強いわけです。
痛みの原因を分かっていないままの治療行為は地図を持たないで知らない土地へ行くのと同じです。
つまり、痛みの改善という目的地にたどり着けない可能性が高いのです。
そして、私は変形性股関節症に末期症状があること自体おかしいことではないかと思っています。
患者さんは、末期症状になるまでその状態を放っているわけではありません。
早い段階(初期症状)で治療を受けているはずなのに、末期という結果がもたらされているのなら、これは初期症状の段階ですら食い止められていないことを示しているのではないでしょうか。
患者さんは、病院を信頼して治療を受けているわけですが、これが変形性股関節症を取り巻く治療環境の現実ならとても憂うるべきことだと思います。
患者さんの友人は、まさにその状態を進んでいるとしか私には思えてなりません。
慢性痛の改善は時間が経てば経つほど不利になりますので、そのタイミングを逃しているのはとてももったいないことです。
現代の慢性痛治療は難破船と同じ
現在、その友人は変形性股関節症の治療に整形外科へ通っていて、長いこと通っているのに症状は全然変わらないとのことです。
患者さんは、自分の経験を含めて根本的に治さなきゃだめよとアドバイスをしても、その友人は病院で治療を受けているのでそれで良しと思っている様子です。
治療方針を聞くと、痛みどめの薬をもらいリハビリでは低周波の電気を当てて数分間マッサージを受けているそうです。
そして、これらの治療で友人の症状は治るのか私に意見を求められました。
私はこの話を聞いて「残念ですけどその友人の症状は好転しないと思われます。」と答えました。
理由は、
*痛みどめの薬は根本治療にならない。
*電気治療で慢性痛が改善した例を見たことが無い。
*数分間マッサージしたぐらいでは筋肉の深いコリは取れないからです。
また、私は整形外科で行っているこれらの治療に疑問を抱いています。
整形外科では、股関節の痛みの原因は「骨と軟骨の変形にある」としているはずなのにどうして電気治療やマッサージをするのでしょうか。
私は、その根拠を知りたい。
というか教えてほしいです。
なぜ、骨や軟骨の変形を治す治療をしないのかと。
果たして、この問いに明確な根拠で答えてくれる医師はいるのだろうか・・・。
これは、私の考えですが、おそらく今までの習慣がそうだったからというのが理由ではないかと思います。
ですから、電気治療やマッサージをする根拠など考えたこともないというのが正解のような気がします。
すいません。昔の私がそうでした。
教わった知識や方法に何の疑いも持たずに患者さんのリハビリに携わってきました。
しかし、その結果、様々な疑問が生じてきてHPやブログで述べてきたことにつながるわけですが。
このような経緯もあって、未だに変わらない痛みの常識を何とかして変えたいという想いが人一倍強いわけです。
痛みの原因を分かっていないままの治療行為は地図を持たないで知らない土地へ行くのと同じです。
つまり、痛みの改善という目的地にたどり着けない可能性が高いのです。
そして、私は変形性股関節症に末期症状があること自体おかしいことではないかと思っています。
患者さんは、末期症状になるまでその状態を放っているわけではありません。
早い段階(初期症状)で治療を受けているはずなのに、末期という結果がもたらされているのなら、これは初期症状の段階ですら食い止められていないことを示しているのではないでしょうか。
患者さんは、病院を信頼して治療を受けているわけですが、これが変形性股関節症を取り巻く治療環境の現実ならとても憂うるべきことだと思います。
患者さんの友人は、まさにその状態を進んでいるとしか私には思えてなりません。
慢性痛の改善は時間が経てば経つほど不利になりますので、そのタイミングを逃しているのはとてももったいないことです。
現代の慢性痛治療は難破船と同じ
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