こんな治療なら受けない方がいい!
ある患者さんが腰から足にかけての痛みを病院で診てもらったところ、軽度の椎間板ヘルニアと診断されました。
ブロック注射や投薬、リハビリ治療を受けていても経過は良くならず、医師にそのことを訴えても、
「痛みの原因はヘルニアだ!」
「これ以上よくならないなら手術しかありません!」
と、言うばかりなので患者さんは、
「ヘルニアと言っても少ししか飛び出ていないのに手術が必要なの?」「本当にヘルニアが原因なの?」
と、自分の痛みの原因は他にあるのではないかと思い、医師の治療方針にも不信感を覚え病院に通うことは止めました。
その後、当院へ来院され患者さんから話を聞いて、これはあまりにもひどいなぁと感じてしまいました。
ヘルニアが痛みの原因とするのなら、即手術をすることが筋の通った治療となります。
しかし、実際はそのようなことはせず、「リハビリ」と称した意味のよく分からない治療を勧めていました。
なぜ意味が分からないかといえば、その治療内容が、
「ウォーターベット」「低周波治療器による電気治療」「牽引」だったからです。
一体、ウォーターベットで何を良くしようとしているのでしょうか???
電気治療も、体に電気を流したところでヘルニアが引っ込むはずもなく、これは、牽引も同じです。
電気をかけても牽引をしても、ヘルニアによる神経圧迫は解放されません。
私にはこれらの「リハビリ」と称した治療の意味がさっぱり分かりませんでした。
自費診療として行われるのならまだしも、これは健康保険を使った治療ですからね。
こんないい加減でいいのでしょうか?
そして、患者さんの話を聞いて、こんな治療なら寝ていた方がよっぽどマシだなと思わせたのは、リハビリと合わせて処方される薬が全く役に立っていないにもかかわらず、処方を継続しようとしていることです。
そもそも「薬」は痛みの原因を治すものではなく「抑える」のが役目です。
痛みを強力に抑えたとしても、薬が切れれば同じことの繰り返し。
しかも、薬には「副作用」がありますので服用すればするほどそのリスクは高まります。一体、いつまで続けるの?って話です。
患者さんが処方された薬は、
リリカ、レバミピド、セレコックス、トラマールの4点です。
リリカは、神経障害性疼痛に使われる薬で、神経に障害がなければほとんど意味がない薬です。(この薬の処方率は近年かなり高くなっていますが安易に処方されすぎているように思います)
レバピミドは、消炎鎮痛剤の副作用による胃炎を緩和されるための火消し役的な治療薬です。
セレコックスは、いわゆる痛み止めです。消炎鎮痛剤ですので炎症が痛みの原因になっていれば有効ですが、炎症が無ければ効果は期待できません。
ヘルニアによる神経圧迫が痛みの原因と診断しているのに、なぜ炎症を抑える薬を処方するのでしょう???
ヘルニアによる神経圧迫では炎症は起きないですが・・・。
トラマールは、ガン性疼痛にも使用される強力な鎮痛薬です。消炎鎮痛剤が痛みの炎症現場に効くものだとしたら、この薬は痛みを感じる元である中枢神経に直接作用させるものです。ですから、副作用も多く慎重に投与されるべき薬です。
当の患者さんは、これらの薬を服薬してもさっぱり効かなくて、トラマールに限っては服薬すればふらつきを覚えるなど体に悪影響を与えているとしか感じられませんでした。
何故、薬が効かなかったのでしょうか?
答えは簡単です。痛みの原因が全く別の所にあったからです。
それは、当ホームページでお伝えしている「筋肉のトラブル」です。
筋肉の過緊張、コリによる血行不良が痛みの原因であれば、先の病院で行われていた治療は全く持って無効です。
それこそ、副作用を与えるだけの薬を飲むくらいなら、寝ていた方がマシです。
ただ、上記のような治療は決して珍しいことではなく、似たようなことは多くの整形外科で行われている治療内容です。
一般的な整形外科では「筋肉のトラブル」を治す治療がほとんど行われていません。(その理由は痛みの原因に筋肉が関与している考えが欠けているからでしたね)
だからこそ、痛み難民と呼ばれる患者さんが後を絶ちません。
患者さんは痛いからこそ、その痛みを治してほしくて病院へいきます。
最善を尽くして結果が出ないのなら仕方がありませんが、痛み治療の実態が余りにもおそまつすぎるんです。
治療とは言えない治療があふれています。
ブロック注射や投薬、リハビリ治療を受けていても経過は良くならず、医師にそのことを訴えても、
「痛みの原因はヘルニアだ!」
「これ以上よくならないなら手術しかありません!」
と、言うばかりなので患者さんは、
「ヘルニアと言っても少ししか飛び出ていないのに手術が必要なの?」「本当にヘルニアが原因なの?」
と、自分の痛みの原因は他にあるのではないかと思い、医師の治療方針にも不信感を覚え病院に通うことは止めました。
その後、当院へ来院され患者さんから話を聞いて、これはあまりにもひどいなぁと感じてしまいました。
ヘルニアが痛みの原因とするのなら、即手術をすることが筋の通った治療となります。
しかし、実際はそのようなことはせず、「リハビリ」と称した意味のよく分からない治療を勧めていました。
なぜ意味が分からないかといえば、その治療内容が、
「ウォーターベット」「低周波治療器による電気治療」「牽引」だったからです。
一体、ウォーターベットで何を良くしようとしているのでしょうか???
電気治療も、体に電気を流したところでヘルニアが引っ込むはずもなく、これは、牽引も同じです。
電気をかけても牽引をしても、ヘルニアによる神経圧迫は解放されません。
私にはこれらの「リハビリ」と称した治療の意味がさっぱり分かりませんでした。
自費診療として行われるのならまだしも、これは健康保険を使った治療ですからね。
こんないい加減でいいのでしょうか?
そして、患者さんの話を聞いて、こんな治療なら寝ていた方がよっぽどマシだなと思わせたのは、リハビリと合わせて処方される薬が全く役に立っていないにもかかわらず、処方を継続しようとしていることです。
そもそも「薬」は痛みの原因を治すものではなく「抑える」のが役目です。
痛みを強力に抑えたとしても、薬が切れれば同じことの繰り返し。
しかも、薬には「副作用」がありますので服用すればするほどそのリスクは高まります。一体、いつまで続けるの?って話です。
患者さんが処方された薬は、
リリカ、レバミピド、セレコックス、トラマールの4点です。
リリカは、神経障害性疼痛に使われる薬で、神経に障害がなければほとんど意味がない薬です。(この薬の処方率は近年かなり高くなっていますが安易に処方されすぎているように思います)
レバピミドは、消炎鎮痛剤の副作用による胃炎を緩和されるための火消し役的な治療薬です。
セレコックスは、いわゆる痛み止めです。消炎鎮痛剤ですので炎症が痛みの原因になっていれば有効ですが、炎症が無ければ効果は期待できません。
ヘルニアによる神経圧迫が痛みの原因と診断しているのに、なぜ炎症を抑える薬を処方するのでしょう???
ヘルニアによる神経圧迫では炎症は起きないですが・・・。
トラマールは、ガン性疼痛にも使用される強力な鎮痛薬です。消炎鎮痛剤が痛みの炎症現場に効くものだとしたら、この薬は痛みを感じる元である中枢神経に直接作用させるものです。ですから、副作用も多く慎重に投与されるべき薬です。
当の患者さんは、これらの薬を服薬してもさっぱり効かなくて、トラマールに限っては服薬すればふらつきを覚えるなど体に悪影響を与えているとしか感じられませんでした。
何故、薬が効かなかったのでしょうか?
答えは簡単です。痛みの原因が全く別の所にあったからです。
それは、当ホームページでお伝えしている「筋肉のトラブル」です。
筋肉の過緊張、コリによる血行不良が痛みの原因であれば、先の病院で行われていた治療は全く持って無効です。
それこそ、副作用を与えるだけの薬を飲むくらいなら、寝ていた方がマシです。
ただ、上記のような治療は決して珍しいことではなく、似たようなことは多くの整形外科で行われている治療内容です。
一般的な整形外科では「筋肉のトラブル」を治す治療がほとんど行われていません。(その理由は痛みの原因に筋肉が関与している考えが欠けているからでしたね)
だからこそ、痛み難民と呼ばれる患者さんが後を絶ちません。
患者さんは痛いからこそ、その痛みを治してほしくて病院へいきます。
最善を尽くして結果が出ないのなら仕方がありませんが、痛み治療の実態が余りにもおそまつすぎるんです。
治療とは言えない治療があふれています。
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