腰痛の難治化は初期治療の失敗が原因
■腰痛は原因が分かってこそ治せます【愛知県江南市の慢性痛専門整体院‐爽快館】
腰痛は全国で約3000万人の方が悩まれているそうです。
もちろん、腰痛といっても生活に支障ないものから寝てても痛いものまで実に幅が広いです。
なぜ、腰痛はこんなにも多くの方が悩まされているのでしょうか?
そして、中でも慢性化(難治化)してしまうことがあるのはどうしてでしょうか?
それは、初期治療の失敗が大きく関わっているのが原因です。
初期治療の失敗とは、「痛みを抑えるだけの治療」と「恐怖感を抱く説明」の二つです。
痛みを抑えるだけの治療とは、鎮痛剤とシップを処方するのみで治療を終えてしまうことです。
中には、この処置で良くなる方もいるのですが、それは元々何もしなくても治る人です。
薬を使ったから治るわけではありません。
理屈は、風邪薬と一緒です。(風邪薬は症状を抑えるだけで治しているのは自己回復力です。)
薬を処方しながら原因を治す治療を同時に行えば何ら問題はないのですが、肝心な原因治療が行われていないのです。
これでは、いくら強力な鎮痛薬を処方しても治らないのは当然です。
痛みは「意味があって」出ているわけで体の異常を知らせるための警告信号としてその役割を果たしています。
その信号を抑えるだけの治療に何の意味があるのでしょうか?
そして、恐怖感を抱く説明がさらに腰痛を治りにくくしています。
それは「まるで腰に爆弾を抱えているような恐怖感を抱いてしまう説明」のことを指します。
「骨がずれている。」「神経がこんなにも圧迫されている。」「酷いヘルニアだ。」「動かさない方がいい。」等々の言葉が該当します。
痛みを抱えているから、余計にこれらの言葉が響くのです。
患者さんは医学知識を持ち合わせておりません。
専門家からこのようなことを告げられれば、人によっては常に腰を意識するようになり増々痛みの悪循環に陥りやすくなってしまいます。
腰痛は筋肉のトラブルをきっかけに発症します。(原因は生活習慣)
そして、適切な処置をしないでいると徐々に筋肉の質は悪化していく傾向にあります。
そこに、ストレスや恐怖感が加わることで脳の疼痛抑制機能が低下して痛みをさらに感じやすくさせます。
この状態が続くことで腰痛は難治化していくのです。
腰痛治療ガイドラインによると、腰痛の85%は原因不明とされていることから、ほとんどの医療機関では適切な治療は受けられないことを意味します。
ですから、腰痛を抱えるどの患者さんも「難治化」する可能性を持っているわけです。
しかし、こうした事情を知らない患者さんは、病院へいけば治してくれるだろうと思って治療を受けています。
最近、注目されている認知行動療法は、これまでの腰痛治療の有り方を是正させる役目を果たしていますが、こうした取り組みは一部の医療機関に限られます。
そして、ほとんどの医療機関では旧態依然とした考えのままなので結果が出ないのが現実なのです。
医療常識が変わらない限り腰痛は治らない
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