正しく歩くとふらつくのは何故?(膝・股関節痛患者さんには重要な話)
■歩き方を変えると痛みが変わる【愛知県江南市の慢性痛専門整体院‐爽快館】
膝痛や股関節痛の患者さんに正しい歩き方を指導すると大抵の場合においてふらつきが見られます。
これは何故でしょうか?
それは、本来使わなければいけない筋肉が長年の癖によってサボっているからです。
そのサボっている筋肉を使うようにすると体が慣れなくてバランスを崩してしまうのです。
「えっ?それなら正しい歩き方なんてしない方がいいんじゃないの?」って思いますよね。
確かにそうかもしれませんが、今までの歩き方で膝や股関節に余計な負担をかけて痛みを出しているのですから修正は必要なんです。
体は本来、正しく使えば不具合は出ないように設計されています。
しかし、私たち体を使う側がそれをできないとその影響は少しずつ表れてきます。
歳を経るごとに慢性痛の可能性が高まるのです。
では、体を正しく使えないとはどういうことか具体的に説明していきましょう。
体に筋肉はたくさんありますが、50㎏の体重を10個の筋肉で動かした場合と5個の筋肉で動かした場合とではどちらが楽に動かせると思いますか?
答えは、10個ですよね。
10は5の2倍ですから、5個の筋肉で頑張った場合に比べて一筋肉当りの負担は半分になります。
実は、膝痛や股関節痛を患っている患者さんたちは、体を5個の筋肉で支えているのと同じことをしています。
残りの半分はサボっているのです。
そして、その使い方を長年続けることで酷使された5個の筋肉は悲鳴をあげることになるのです。(サボっていた筋肉は痩せていきます)
痛みが発生する仕組みを簡単に説明すると、全部で10個ある筋肉をまんべんなく使えているか一部使われているだけかの違いです。
慢性痛を患っている方は、一部の筋肉に頼った体の使い方をしているのですね。
当院では、これまでサボっていた残りの筋肉を使えるように正しい歩き方を指導しています。
すると、最初はふらつきやぎこちない歩き方になりますが、上手になると見た目も軽やかになります。
その結果、酷使されていた筋肉の負担は軽くなり、痛みの再発も防げるのです。
筋肉はゆるめるだけでは根本療法にならない
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