痛みが良くなった=もう何もしなくていい、ではありません
■良くなってもまた痛くなるあなたへ【愛知県江南市の慢性痛専門整体院‐爽快館】
施術を通して痛みが改善したとします。
患者さんは、痛みが治まれば「治った。」と解釈します。
しかし、実のところ
「痛みが良くなった=治った=もう何もしなくていい」
ではありません。
正確には、慢性痛が治るという表現自体違うのではないかと思っています。
例えば、風邪が治った場合、それは本当に「治った。」といってもいいでしょう。
それが慢性痛の場合、ちょっと違うんですね。
風邪が治るのと慢性痛が治るのでは中身が違うのです。
風邪が治った時のイメージはどんなものがあるでしょうか?
何となく、体がリセットされた感じでしょうか?
風邪によってマイナスだった体調がゼロに戻ったような…。
こんな感じで、日ごろの生活から痛みがなくなれば「元の体になった」=「問題ない体」ということになるのかもしれません。
では、何が「治るという表現自体違う」になるのでしょうか。
それは、筋肉の特徴を知ると理解できます。
慢性痛というのは、筋肉が耐えうる限界値を超えた時に痛みが始まります。
例えるなら、コップの水が溢れた状態です。
でも、コップから水が溢れていなければ痛みは感じません。ギリギリのラインでも。
では、コップの水がカラの状態と溢れる寸前の状態とでは、健康レベルが同じかと言えば違います。
しかし、水が溢れなければ痛くないわけですから、カラの状態でも溢れる寸前でも痛みは感じないという点では同じです。
つまり、施術とセルフケアによって痛みが改善したとしても、もしかしたらコップの水はまだ多く残っている状態かもしれないのです。
だからこそ、油断して同じ生活習慣を送ってしまうと「また痛くなる」ことが起きるのです。
溜まっていた水がまた溢れてしまうんですね。
ですから、慢性痛は痛みが良くなっても終わりではないのです。
楽になった後も、癖や姿勢に気を付ける、運動をする、セルフケアをする、筋肉をゆるめる、整体を受けるなどをして、コップの水を溢れなくする努力をしていく必要があります。
コップの水が少なければ少ないほど、それは体にとって「余裕がある」ことを意味します。
この状態であれば、少々の無理をしても大丈夫です。
あの人と同じことをしているのに私の方が先に痛くなって、あの人はピンピンしているのに私はそこまでもたないというのは、まさにこの「余裕の度合いの差」なのです。
ですから、慢性痛が改善したとしても油断してはいけません。
もしかすると、まだ水はたくさん入っているかもしれないのですから・・・。
筋肉のケアは痛みが良くなっても続けよう
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