頚椎ヘルニアという名の誤診
■治療を受けているのに治らない理由はこれだ【愛知県江南市の慢性痛専門整体院‐爽快館】
当院へ来院される患者さんのほとんどは病院で誤診されています。
え?と思われるでしょうが本当です。
筋肉のトラブルが原因なのに、骨のせいにされたり、ヘルニアのせいにされたりと本当に誤診だらけ。
しかも、誤診だから治療も的外れ。
したがって、処方される薬も間違い。
指示するリハビリも間違っていることが多い。
しかも、悲劇なのは、患者さんはこれらの処置を正しいと思わされているところにあります。
患者さんは医療の素人です。
医師が診断した病名、治療法を信用しています。
なんせ、相手はお医者さんですからね。
それが、間違いだなんて誰が想像できるでしょうか?
しかも、その間違いは特殊なことではなく、ごく一般的に日常の風景になっているのですからとんでもない。
痛み治療の現状を知っている立場からすれば、ほんとに怖いことです。
先日来院された患者さん。
整形外科では「頚椎ヘルニア」と診断されました。
私はその状況を詳しく聞こうとして「MRI」は撮影されたのですか?と聞くと、
「いいえ。」と返事がありました。
レントゲンのみだったそうです。
レントゲンでは椎間板の状況を知ることは出来ません。
それにもかかわらず「ヘルニア」という診断名を下し治療及び薬の処方を行う。
処方された薬は「ロキソニン、リリカ、プレドニゾロン」です。
この処方内容にも驚きました。
それぞれの薬は作用機序が全く違います。
つまりこれは、原因が分かっていないことの表れです。
原因が分かっていないから何種類もの薬を処方するのです。
しかも、プレドニゾロンはステロイドです。
炎症もないのに、こんな薬を飲んで効くはずがありません。
そして、患者さんは内情がこんなことになっているとは知らないので、薬は自分に必要なものと思って飲むわけです。
あ~、これで治ったらそれこそ奇跡。
もちろん、そんな奇跡は起こるはずがありません。
そして、この患者さんは背中を整体すると手にしびれ感が出ました。
背中を刺激して手にしびれが出るという事は、トリガーポイントによる関連痛の出現です。
つまり、筋痛症の一種で、刺激した遠隔部位に響きが生じるのです。
患者さんは、この感覚をしびれと感じ取り、医師は「しびれ」と聞いて単純に「ヘルニア」が原因だと勘違いしたのです。
手にしびれ ⇒ 首が悪い ⇒ ヘルニアが原因 という流れです。
もちろん、これは間違いです。
では、誤診を防ぐにはどうしたらいいのか?
それは、生理学を正しく理解すること。
(※骨や軟骨が痛いと言っているようじゃダメ)
そして、画像診断に頼り切らない。
患者さんの話をきいて、ちゃんと触診を行う事。
ある意味、当たり前のことをすれば誤診は防げるのです。
しかし、その当たり前のことがやれていない現実。
誤診は今日もあちらこちらで行われていることでしょう。
病名=痛みの原因ではない現実がある
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