筋肉を見落とすことで骨の変形が始まった!?
■骨や軟骨が痛みの原因になることはありません【愛知県江南市の慢性痛専門整体院‐爽快館】
あなたは膝関節や股関節が痛いと聞くと「骨や軟骨」の状態が気になりませんか?
「軟骨はすり減っていないかな?」
「骨は変形していないかな?」 と。
実際に、病院でもこれらの関節の痛みを訴えればレントゲンを撮って調べます。
そして、骨や軟骨に変形があれば病気、無ければ異常なしと診断されます。
では本当に変形があれば病気で、なければ異常なしなのでしょうか?
今回はこの点についてお話していきたいと思います。
これは、ある患者さんに起こった出来事です。
ある日を境に、股関節周辺の痛みが気になりだしたので病院を受診したところ、
「レントゲンには異常ありません。」と、診断されました。
「痛み止めを出しておきますのでこれを飲んでおいてください。」とのこと。
この患者さんは薬を飲んで痛みをごまかしながら過ごしていました。
しかし、年月が経過し、痛みも徐々にひどくなって再検査すると・・・
「骨が変形していますね。変形性股関節症です。いずれ手術です。」と言われたのです。
これを言われた患者さんはショックを受けてしまいました。
「最初は異常ないって言われていたのに、定期的に検査も受けていたのに(泣)」
なぜ、こんなことになってしまったのでしょうか?
また、この状態を防ぐ方法はあったのでしょうか?
私はあったと思います。
では、どうやって防ぐのでしょうか?
そもそも論になりますが、病院で異常ないと診断されたこと自体間違っていると私は思います。
これはどういう事かと言いますと、すでに痛みを覚えた時点で股関節症は始まっていたのです。
しかし、病院では「骨や軟骨に変形がない」ということで異常なしとされましたが、私から見ればすでに異常ありなのです。
痛みがある時点で異常なしなんてことは有り得ません。
股関節周辺の筋肉は、すでに病気を患っている状態です。
そして、その状態がさらに悪化することで関節の遊び(余裕)が無くなり、軟骨や骨の変形へと進んでいったというわけです。
つまり、病院では筋肉の問題を見落としていた為に、結果的に変形性股関節症へと病状が進んでしまったのです。
一般的に「関節痛」と聞けば「骨や軟骨」に関心が向きます。
しかし、関節痛があっても骨や軟骨に異常がなければ問題なしとスルーされてしまうことが非常に多い。
これが大間違いというわけです。
骨や軟骨に異常がなくても筋肉に異常があれば立派な関節痛です。
当然、治療対象です。
しかし、上記の患者さんは病院で痛みを訴えていたにもかかわらず「放置」されているに等しい状態だったのです。
定期的にレントゲン検査をしても、股関節の環境は何ら変わることはありません。
現時点での状態をただ観察するだけですからね。
治療という観点から見れば何もしていないのと同じです。
そして、同じ様な状況になっている患者さんは他にも大勢いると予想できます。
もし、あなたが痛みを抱えているにもかかわらず「異常なし」と診断されていたら、筋肉の問題は見落とされている可能性が非常に高いと言えるでしょう。
骨の変形は痛みの原因ではなく結果です。
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