変形性股関節症の進行に歩き方が影響-京大発表
■歩き方が悪いと股関節痛のリスクに【愛知県江南市の慢性痛専門整体院-爽快館】
先日、インターネットのニュースにて「歩き方と歩数の累積負荷が変形性股関節症の進行に影響するという研究結果を発表した。」とありました。
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そして、「今回の研究成果は股関節への力学的な負荷の観点から変形性股関節症の進行に影響を与える要因を明らかにした世界初の報告」とのこと。
これって、喜ぶべき?それともがっかりするべき?
普通なら喜んだ方がいいのかもしれませんが、これは立場によって見方が変わりますね。
少しずつ解明されることで今後の研究に期待できるというわけですが、現在進行形で悩んでいる患者さんから見れば微妙なものです。
手放しでは喜べません。
私の立場から見ると「まだそんな段階なの?」と、変形性股関節症の研究が如何に遅れているかよく分かります。
しかも、世界初って・・・。
歩き方と股関節症の関係って、当院ではすでに当たり前の考えです。
施術を受けている股関節痛患者さんなら皆知っています。
そして、歩き方を変えるために皆さん一生懸命努力されています。
こうした観点からすれば、この研究はまだ股関節症の一面しか見ていないことが分かります。
私がブログで幾度も伝えている「筋肉」への影響についての研究はまだのようです。
骨ばかりに関心が向いていては、いつまで経っても股関節症の本質は見えてこないでしょう。
研究も大事ですが、もっと患者さんの体に興味を示すことです。レントゲンじゃなくて。
見る、聞く、触る、施す。
全て行えば、もっともっと分かるようになります。
股関節痛は初期であればあるほど改善も早期に期待できます。
しかし、今の医療の在り方では、この初期の段階にもかかわらず食い止めることが出来ていないのが現状です。
そのためには、もっと多くの医療関係者が気付かなきゃいけません。
筋肉と股関節症が深い関係にあることを。
研究も大事だが現場から学べることはたくさんある
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