患者さんは人工関節になるまで放置されている
■治療を受けているのに関節痛が止まらない理由【愛知県江南市の慢性痛専門整体院‐爽快館】
当院へ来院される方にお話を聞くと、病院で診てもらっているにもかかわらず「治療してもらっていない」患者さんが非常に多い。
この「治療してもらっていない」というのは「意味のある治療」という意味です。
痛み止めの薬やシップを出されただけというのは、私の感覚からいけば治療ではありません。
単なるその場しのぎ。
本当の治療は「治る」ためにする治療のことを指します。
患者さんも治療を受けるからには「治る」ことを期待していると思います。
その反面、膝関節や股関節は治療を受けているにもかかわらず、結果として「放置」されているに等しい状態です。
慢性痛を抱え始めた初期の段階だと、薬をもらうだけで安心する方もいらっしゃいますが、それでは治らないことにいずれ気付くことになります。
問題はここから先です。
この先がいわゆる「放置」されている状態が何年も続くことになり手術を余儀なくされているのです。
それでは、この放置されているというのはどういうことか詳しくご説明していきましょう。
関節痛には筋肉が関わっているというのは当院では常識になっています。
当院の患者さんであれば周知の事実と思います。
しかし、これは世間的にみればまだまだで、ここが改められない限り人工関節に行きつく患者さんの数は減ることはありません。
もちろん、通常の医療機関でも筋肉に注目していないわけではありません。
しかし、その注目する点が当院と決定的に違うところがあります。
それは、筋肉の質まで言及しているか否かです。
通常の医療機関が筋肉に注目すると言っても、それは質がどうのという話ではなく、あくまでも力があるかないかの話です。
質と力は意味合いが同じようで違います。
例えるなら、質はしやなかさ、力はパワーです。
医療機関では「痛みの原因は筋力の衰えにある」という考えが基本にあります。
だから、リハビリ等で筋トレを指導します。
これはある意味正しい部分もあるのですが、ほとんどの場合は間違ったまま解釈されています。
表面的なところしか見ていないんですね。
これは、筋トレの中身を見れば分かるのですが、やり方によって悪化を促進させていることがあります。(筋トレは筋肉に負担を掛ける運動ですので筋肉がトラブルを抱えているとかえって悪化の要因となる)
真面目に実行すればするほど悪化する仕組みです。
しかも、指導する側がそれに全く気付いていないという点が問題をさらに深くさせます。
痛みが出た ⇒ 筋トレ ⇒ さらに痛くなる ⇒ さらに筋トレ ⇒ もっと悪化。
こんな負のスパイラルに陥ってしまうのです。
多くの医療機関では、当院でいうところの「筋肉の手当て」はほとんど行われておりません。
一応、リハビリという名目で電気治療やマッサージが行われることはあるのですが、「効果」という面から見ると慰安の領域から抜け出せていません。
治療レベルに達していないのです。
したがって、関節痛改善の要ともいうべき筋肉が無治療状態というわけです。
この無治療状態、いわゆる「放置」なので、患者さんは人工関節になるまで痛みに耐えるだけの生活を余儀なくされているのです。
筋肉の質に目を向けることで関節痛の本質に近づくことができる
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