迷走が続く整形外科の疼痛治療
整形外科の対応に不満を抱えているあなたへ
「なぜ未だに時代遅れの治療を続けているのだろう。」
これが今の整形外科の疼痛治療に対する私の率直な意見です。
しかも、20年以上前から何ら変わりがないというのはどういうことだろう。
(20年以上前というのは私がこの業界に携わってからという意味になりますので実際はもっと前から)
本当に不思議としか言いようがない。
でも、これでは困る。
何が困ると言えば「患者さんが困る」ということです。
本来なら治るべき患者さんが「時代遅れの治療」によって痛みを抱え続けなければいけないことになっています。
私の整体院には毎日痛みに悩まされている患者さんが来院されます。
この患者さんたちのほとんどは整形外科で治療を受けられた経験があります。
なぜ、その患者さんたちが私の所に来ているかというと整形外科で満足のいく対応をしてもらえなかったからです。
これは私の整体院だけの話ではありません。
世間には、整形外科以外に「痛みを治療する施設」が山のようにあります。
効果があるないは別として数はたくさんあります。
なぜ、これほどまでの数になるのだろうか。
(おかしな需要が生まれている)
それは、前述のように「整形外科で治っていない」からである。
整形外科で問題が解決していれば私は独立することもないし、もしかすると他の職についていたかもしれません。
ちなみに、こうした文章を書くと「整形外科を批判したいだけの人」に思われがちですが、全てのページに目を通していただければそんな単純な話ではないと理解していただけると思います。
悲壮な表情を浮かべて話す患者さんの訴えを聞くたびに思うことがあります。
それは、もうちょっとマシな診療は出来ないものだろうかという思いです。
レントゲンに異常がなければ「問題ないから様子見て」と、薬を出すだけで終わり。
関節が変形していれば「いずれ手術ね。」と、告げた後は薬を出して終わり。
いやいや、薬だけじゃ治らないでしょ。
患者さんが求めているのはその先の治療ですよ。
薬を飲んでも効かない場合はどうしたらいいの?
もっと強い薬を出す?
それも効かなくなったら?
「私はどうすればいいの?」
これに対する答えが無いのですよ。
ほとんどの整形外科では。
患者さんは痛み止めの薬が欲しいだけで病院へ行っているのではありません。
痛みを治してほしくて行っています。
もちろん、薬を飲んで治るなら飲みますよ。
でも、飲んでも治らないから悩んでいるのです。
こんなことは20年以上前から分かっていることです。
でも、未だに同じことを続けている。
今日もいつもと同じように薬を出すだけで終わる診療が続いている。
だから、痛みに悩む患者さんは一向に減らないのです。
どこかのデータだったと記憶していますが、今後確実に迎える超高齢化社会になると「痛み止めの売り上げが7割増し」になると試算されていました。
では、これで助かる人の割合は増えるのだろうか?
そんなことはないと思います。
薬の売り上げに比例して、痛みに悩む患者さんは減らずに増えているはずです。
薬を飲む人が喜ぶのではなく、薬を売る人が喜ぶという結果になるでしょう。
なんという皮肉。
21世紀の医療がこんなんでいいのだろうか。
ニュースでは最先端医療について報道されています。
最近では再生医療についての話題がよく出てきますね。
こんな時代なのに、痛み治療については時代に取り残されています。
いや、一応は研究されていますが方向性がズレています。
脳のせいにされたり、ストレスのせいにされたりと、肝心の筋肉の問題はおざなりのまま。
筋肉が痛い?そんなものは運動後の筋肉痛ぐらいのモンでしょ。シップでも貼っといて!
筋肉の硬直が痛みの原因?そんなものは肩こりぐらいのモンでしょ。マッサージでもしといて!
関節痛の原因が筋肉にある? ない、ない。そんなバカな話はない!
というように、全くの蚊帳の外なのです。
それもそのはず、整形外科では画像検査を重視するため筋肉を触診することはほとんどありません。
また、腰痛、膝痛、股関節痛などの慢性痛に筋肉が関わっていると習っていないので、そもそもの診断基準に筋肉は入っていないのです。
だから、これまでもこれからも筋肉は見落とされ続けるのです。
ここが変わらない限り痛み治療は変わらない事でしょう。
では、なぜ私がこの問題に気付いたのか?
それは、患者さんの症状と画像検査の結果に比例関係が見られない矛盾に気付いたからです。
この矛盾を追求してきた結果、筋肉を診る視点が出来上がったというわけです。
そして、その筋肉をどうすれば健康な状態に戻すことができるか?
長い年月をかけて試行錯誤しながら今に至るのです。
だから、最新設備が整った病院でも出せなかった結果が出せるのです。
もちろん、まだ改良していく余地はありますから研究は今後も続きます。
ただ、それに伴って救われる患者さんも増えてきました。
もっと多くの人にこの可能性を知ってもらいたいですね。
痛み治療の常識を変えていきます
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